危険物質

コワイ!洗剤類の危険性

 物の汚れをきれいにするため、様々な洗剤が作られてきました。簡単に汚れが落ちて便利になった反面、人に重大な害をおよぼす怖れもあります。キッチンで使われる食器用洗剤をはじめ、洗濯、風呂、トイレ、床などの洗剤、油、金属などの専用洗剤、カビ取り洗剤、漂白剤、洗顔、シャンプー、ボディソープ、歯磨剤など多種多様です。

3000年前に偶然の発見から、石けんが作られるようになってから現在までに様々な洗剤として進化しました。最近の洗剤は強力で、汚れに触れるだけであざやかに短時間にきれいになるものもあります。その強力な洗浄力は、危険性も潜んでいます。身の回りのいたるところで使われる洗剤類は、長年使い続けると様々な病気を起こすことにつながります。自律神経障害、うつ病、認知症、アレルギー、免疫力低下、目、耳の障害、がんなどの原因になる怖れがあります。特に問題なのは、胎児へ影響して異常出産につながる怖れです。

マウスの実験では、皮膚炎、肝臓障害、変異毒性(がんにつながる)などが、見られました。人体実験が行われた結果は、皮膚から体内に浸透して、10~15分後に全身を回って尿に排出されたという報告があります。

汚れを取るためには、汚れ物質を溶かす作用(溶解力・破壊力)と中に浸透する作用が必要です。洗浄作用が強いものほど溶解力、浸透力が強くなります。洗浄力の強力なものほど、人体に対しても強力に作用するので危険性も増します。

汚れ落としの主成分は界面活性剤です。界面活性剤は数十種類あり、どれも基本機能は同じです。皮膚から侵入した界面活性剤は全身の細胞まで運ばれ、徐々に障害を起こしていく怖れがあります。細胞の核の中にある遺伝子を少しでも傷つけると、狂った腫瘍細胞(がんなど)が生まれて重大な事態に進むことが考えられます。

皮膚に触れても安全な洗浄剤として使えるのは、天然石けん、重そう、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸、発酵エキス、野菜サポニン、野菜テルペン、リモネン(柑橘類の成分)、天然塩などです。