健康器具

光線療法

可視総合光線療法

可視総合光線療法は、「カーボンアーク灯」の光を利用する治療法です。カーボンを高温で燃焼させると、太陽光線に近い総合光線が発生します。この総合光線を皮膚に照射して治療するものです。

近年、光線が人体や精神に大きく影響を与えることが解明されてきました。医療の現場では、可視線、赤外線、紫外線などの人工光線が使われています。「カーボンアーク灯」の光は、電球・蛍光灯・LEDなどの人工光線とは異なり、太陽光のような自然光に近いものです。そのため皮膚に照射されたときの作用が、他の人工光線とはまったく異なります。

年齢、体質、病状など一切問わず、どんな場合でも治療できます。光線療法130年の歴史の中で、副作用の例は皆無です。

光線療法の歴史

18世紀の後半、世界中に結核がまん延していました。当時は確実な治療法がなく、伝承療法や日光療法などが行われていました。ヨーロッパでは、1000m位の高地に日光療法のサナトリウム(療養所)が多数あり、結核の治療が行われていました。日光療法は、かなり成果がありましたが、制約が多く不便な状況でした。季節、天候、時刻、紫外線などに左右され、自在な治療ができませんでした。
そこで、デンマークのコペンハーゲン大学のニールス・フィンセン(Niels Ryberg Finsen)は、日光の代わりにカーボンアーク灯による治療を試みて、大きな成果を得ました。

フィンセンは、1893年、天然痘に対する光線療法について最初の論文を発表しました。その後、光線の生物学的作用に関する研究を続け、1896年に光線研究所を設立しました。
その後、光線療法により多くの患者を治癒に導き救ってきました。

1903年、狼瘡(皮膚結核)に対する光線療法の功績に対して、ノーベル医学賞が授与されました。その後、医療用カーボンアーク灯を、「フィンゼン灯」と呼ぶようになりました。

1908年、日本では東大医学部の土肥慶蔵教授が、皮膚疾患に対して光線療法機(フィンゼン灯)で治療し、好成績を得ました。

1924年、黒田保次郎は光線研究所を開設し、癌などの難病をはじめ多くの病気に光線療法を試みて大きな効果が得られました。やがて光線研究所において治療機製造が開始され、現在にいたっています。

現在、光線療法機は医療機関や治療院で広く使用されています。一方では、光線療法の大部分が家庭で行われています。光線療法は、家庭で毎日じっくり時間をかけて治療することで、確実に効果が上がります。

家庭治療の条件

家庭治療を行う場合、第一に絶対の安全性が重要です。
その他にも、以下の条件を満たすものでなければなりません。

  1. 安全性:体質、年齢、病状に関係なく、いつ、だれが、どんな状況で行っても、たとえまちがえて行ったとしても危険性はない。絶対の安全性。
  2. 有効性:確実な効果がある。まちがえて行ったとしても、一応の効果がある。
  3. 快適性:気持ちよく楽にできる。快適に感じると、脳内からはセロトニン、エンドルフィンなどの伝達物質(ホルモン様物質)が分泌される。その快感物質は自己治癒力を高める。
  4. 簡便性:家庭でだれもが治療できるためには、勉強も練習も不要で簡単なもの。
  5. 廉価性:家庭で長く継続するためには、できるだけ経費が少ないもの。

可視光線療法機は、上記①~⑤の条件をすべて満たしています。乳児から高齢者までだれでも、治療できます。急性・慢性疾患・感染症などどんな病気でも、重病の場合も、外傷でも有効です。ペットや魚にも有効です。

光線療法の原理

可視総合光線療法は、人体の代謝(基礎機能)を高め、細胞レベルで機能を高めるものです。

総合光線の照射によって、体内にはエネルギーが多量に供給されます。エネルギーが供給されることによって、細胞レベルで機能が高まります。細胞の機能が上がると、全身の生命活動が活発化し、自己治癒力が高まります。

供給されるエネルギーは、炭素原子が崩壊して得られるものです。炭素を4000度の高温で熱することによって原子が崩壊し、瞬時に光となります。ここから発する光線は、日光に近い自然光で短波長から長波長まですべてを含んでいます。紫外線0.1%、可視線20%、赤外線70%を含む、総合光線です。赤外線は、近赤外線、中赤外線、遠赤外線と広範囲に含んでいます。遠赤外線は、人体を活性化する8~14μ(ミクロン)の波長を最も多く含んでいます。

炭素原子の崩壊によって、原子中に包含していたエネルギーは光に変化して放射され、人体の皮膚に触れると生体エネルギーに変化して吸収されます。エネルギーを多量に吸収した体細胞は代謝(生命活動)が活発化し、自己治癒力が高まります。血液細胞(赤血球、白血球)はエネルギーを吸収して活性化し、全身を循環して各器官の機能を高めます。また体内に多量に存在する水分子は、エネルギーを吸収して活性が上がり、細胞の機能を活発化します。こうして全身細胞の機能が向上し、全身器官の機能が高まることによって、次のような効果が得られます。

【主な効果】
◆血液浄化 ◆血液循環促進 ◆免疫力増強 ◆炎症治癒 ◆細胞増殖促進
◆造血 ◆止血 ◆殺菌 ◆鎮痛 ◆血圧安定  ◆血糖安定 ◆沈静
◆自律神経安定 ◆精神安定 ◆ホルモン分泌促進(内分泌腺向上)
◆ 血中カルシウムイオン増加

自己治癒力 

人が病気やけがをした場合、それを治すのは自己治癒力です。病原菌に感染した場合は、免疫機能が働いて外敵を排除します。炎症を起こしたときは、新しい細胞を作って元の正常な状態に戻します。このように常に生命を守っている働きが、自己治癒力です。

自己治癒力を最大限に発揮させれば、どんな身体トラブルも速やかに治まります。自己治癒力を増強するには、全身の代謝を上げるのが鍵です。そのための重要なポイントが「代謝」です。光線療法は、「代謝」を安全・確実に速やかに高いレベルで向上させます。そのために、広範囲にわたって大きな効果が現れます。